相続

税理士選びの落とし穴、実績が乏しい「偽相続専門」の見抜き方

相続税の申告で税理士選びをするときに聞く「相続専門の税理士」。この記事では、その相続専門の税理士についての以下の疑問にお答えします。

  • 相続専門の税理士って、どうやって探すの?
  • 相続は相続専門の税理士がいいって聞いたけど注意すべきことは?
税務の実務に通算18年従事し、相続の申告や税務調査の立ち会いをやってきた元税理士事務所職員の私が経験をもとにお教えします。

じつは、相続の実績が乏しいのに「相続専門」を謳う税理士がいるのをご存知ですか?

なぜなら、税制改正で税務業界は相続特需の話題でもちきりで、ビジネスチャンスだとばかりに相続を専門にしていない多くの税理士が参入してきたからなんです。

この記事では、

✅偽相続専門の税理士に依頼するリスク

✅相続専門の税理士が増えた理由

✅偽相続専門の税理士の見分け方

について解説しています。

「偽相続専門の税理士」の見分け方を知って、相続税の申告や相談を安心できる相続専門の税理士に依頼しましょう。

結論から言うと、、、

結論

「偽相続専門の税理士」の見分け方は、

✅相続以外の業務も並行してやっている

✅相続の報酬がかなり低価格

です。

相続専門の税理士じゃない場合のリスク

下の表は、国税庁発表の相続税の調査状況です。実地調査10,635件中申告漏れ等の非違が9,072件で非違率は85.3%に上ります。

非違というのは、申告漏れも含め、財産の評価や申告書に誤りがあったことを示しています。85.3%なので非常に高い確率なのがわかりますよね。

国税庁:令和元事務年度における相続税の実地調査の状況

相続税の申告なんて、税理士がやっているのにそんなに間違うものなの?と思いますよね。

相続税の税務調査で一番否認されるものは「名義預金」です。被相続人(亡くなった人)が妻名義、子供名義で遺した預金です。

名義預金が申告漏れや非違では多くを占めると推測されます。

ただ、税理士のミスによる非違ももちろんあります。土地の評価などは現地確認をおろそかにするとミスする確率が高いです。

現地確認しないなんて専門家なのに、そんな素人みたいなことするの?と思うかもしれませんが、税理士にも「相続」に関しては素人みたいな人もいます。

その原因になったのが「平成27年の相続税の改正」です。

事の発端は平成27年税制改正

この改正では、「基礎控除の引き下げ」「生命保険の非課税枠の引き下げ」で相続税の対象者が増える、「増税の改正」が行われました。

詳細は割愛しますが、一言で言うと、

これまで相続の対象にならなかった人まで、相続税の対象になった

改正でした。

この改正で、実は税理士業界は「相続税のマーケットが拡大した」ととらえて、
「これからは相続だ」とばかりにこれまで相続案件を扱わなかった税理士まで「相続税」の市場に参入してきました。

 

相続専門の税理士の見分け方

ここ最近、相続専門の税理士を選ぶのが難しくなってきました。
というのも、税理士のホームページ上は、平成27年以降に新規参入した税理士も「相続専門の税理士」、「相続に強い」と掲げているからです。

でも、相続専門の税理士とそうではない税理士を見分ける方法はあります。

それは、相続専門の税理士ではない場合、次のいずれかにあてはまるからです。

  • 法人の顧問などの業務もやっている
  • 料金が低価格である。

 

法人の顧問などの業務もやっている

相続を専門にやっている税理士は、法人の顧問などはやっていません。税務といえど、相続税の業務と法人の顧問などの法人税・会計業務は、全く畑が違います。

上述したように平成27年の改正から相続のマーケットに参入した税理士は、もともと法人顧問などもやっており、現在も継続していることがほとんどです。

なので、法人の顧問をやっている税理士は「相続専門の税理士」とはいえません。

料金が低価格である。

相続の分野は、相続税法だけではなく基礎的な民法の知識も必要で、専門性が高いので、業務にかかわるスタッフのレベルも上がります。当然人件費も高い傾向にあるので、そのコストの分が税理士報酬に反映されます。

平成27年の改正後に相続のマーケットに参入した税理士は、古くから「相続専門」やっている税理士に知識、経験では勝てません。

そうなると勝負できるのが価格なので、料金を安くして顧客を獲得するという集客方法になります。なので、料金が低価格な税理士は、あまりおススメできません。

まとめ

 

ただ、偽相続専門の税理士の選び方がわかっても、ネットで検索して、その都度判断して、では効率が悪すぎます。

最初から、プロの目でホントの「相続専門の税理士」を紹介してもらった方が安心です。しかも労力を割く必要がないので、とっても楽です。

その税理士を紹介するサービスについてはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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